2015年8月24日
Vol.19 おしりのことでお悩みの方へ(2015.5.16)
■■ お気軽にご相談ください ■■
痔は、場所が場所だけに、羞恥心から受診が遅れるケースが多く見受けられます。
成人の半数以上は痔の症状があるといわれれています。
悩んでいるのはあなた一人ではありません。
■■ 診断と治療 ■■
痔のタイプを診断します
出血の様子、痛みの有無、日頃の排便の様子、直腸診などにて、お話を詳しくお聞きしながら痔のタイプを診断します。
手術は必要?
診察にて手術の適応があるかどうか評価します。
出血の原因を検索するのため、大腸内視鏡検査が必要な場合もあります。
投薬治療 切らずにコントロールしていこう!!
外用薬 ▷ 坐薬や注入軟膏、塗り薬など、症状に合わせた薬を選択して治療を進めます。
内服薬 ▷ 痔の炎症をやわらげむくみを減らしたり、血行を改善する薬を飲みます。
また、便通のコントロールを開始する方もいます。
便秘は、肛門を傷つけたり、いきむことで肛門付近をうっ血させます。
下痢は、肛門を刺激するとともに、細菌感染を起こしやすくします。
便通のコントロールには、整腸剤や緩下剤などを組み合わせ、ひとりひとりに合ったおくすりの配合を見つけていきます。
痔と間違いやすい病気
おしりの周辺には、痔と似た症状の病気があります。
大腸がん(直腸や結腸のがん)、直腸脱、肛門掻痒症(そうようしょう)など
誤った自己判断をしないためにも、専門科の受診をおすすめします。
また、過去に痔と診断されたからといって、今回の症状も痔とは限りません。
早めの受診が大切です。
生活習慣が痔核の発症や悪化にも深くかかわっています。どんなことが痔核の原因や悪化の誘因になるかを知って、予防や症状の緩和に役立てていきましょう。